使わない不動産の活用方法の画像

使わない不動産の活用方法

不動産まめ知識

使わない不動産の活用・処分方法

 相続した土地や建物などの不動産があるけど、使わないからどうしようか…とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。以前お伝えしたように、「空き家」にしておいて、行政から「管理不全空き家」になると最大で6倍の固定資産税負担が必要になってしまいます。使わない不動産、特に建物の場合には、どう活用するか、どう処分するかをよく考える必要があります。ここでは3つの方法をお伝えします。

1 不動産の活用・処分方法


① 空き家としてそのまま管理する
 相続したけど相続人間で処分方法が決まっていない場合などにはこの方法となるでしょう。ただし、空き家のままにしておくと、内部がカビたり、シロアリの被害や雨漏りに気づかず、気づいたときには大規模な修繕が必要になっている、ということもあります。定期的に窓を開けるなどして風通しをよくしたり、内外部を確認する必要があります。また、固定資産税はそのまま負担し続けることになりますし、仮に「管理不全空き家」になってしまうと負担が増えてしまいますので、ただ放置するのではなく適切な管理が必要になります。
  [メリット]・思い出のある不動産をそのまま利用できる。
  [デメリット]・管理に手間がかかる  ・不動産からの収入はなく、固定資産税等の負担が続く

② 賃貸等で利用・活用する
 空き家にせず、誰かが使用することで、建物の不具合に早く気づき、いち早く修繕等が可能になるなど、建物の損傷を防ぐには利用・活用することが大切です。利用・活用といっても、「ご自身やご家族で利用する」ということもあるでしょう。一方で、ご自身やご家族が利用しない場合は賃貸不動産として貸し出すことも検討してみてはどうでしょうか。ご自身で賃借人(借りてくれる人)を探してもいいでしょうし、不動産会社に賃借人の募集や建物の管理をお願いすることも一つの方法です。貸すことで、建物の損傷を抑え、また家賃収入を得ることが期待できます。
  [メリット]・利活用することで、建物が損傷しにくく、また損傷に気づきやすい  ・賃貸すれば賃貸収入が期待できる
  [デメリット]・賃貸人や管理人としての負担が生じる  ・管理等を不動産会社に委託すると費用がかかる

③ 売却する
 まったく使用する見込みのない不動産の場合は、売却を視野に入れてみるといいでしょう。建物がそのまま使用できそうなら建物・土地をそのまま売却、使用できそうにない建物なら解体して更地で売却するなど、売却方法はさまざま。またあなた自身が売主になって買主を探す方法もありますし、いっそ不動産会社に買い取ってもらえば面倒な手続きを省略して売却することが可能になります。
  [メリット]・現金での収入が得られる
  [デメリット]・売却時に手間がかかることがある


2 不動産の活用や処分方法の相談

 使わない不動産をどうしたらいいのか、お困りの場合は、手前みそではありますが不動産のプロである不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。不動産の状態を確認して、適切な方法を助言してもらえるかと思います。ここで気をつけておくことは、信頼できる、あるいは懇意の不動産会社があればいいのですが、そうでない場合は、複数の不動産会社へ相談することをおすすめします。不動産会社によって考え方や対応は異なります。相談してみて、ご自身の意向にしっくりくる不動産会社とお話をすすめるといいでしょう。

”不動産まめ知識”おすすめ記事

  • 売れにくい不動産の画像

    売れにくい不動産

    不動産まめ知識

  • 不動産の売却にかかる費用の画像

    不動産の売却にかかる費用

    不動産まめ知識

  • 不動産を売却方法について②の画像

    不動産を売却方法について②

    不動産まめ知識

  • 不動産の売却方法について①の画像

    不動産の売却方法について①

    不動産まめ知識

  • 相続税っていくらからかかるの?の画像

    相続税っていくらからかかるの?

    不動産まめ知識

  • 遺言書って?の画像

    遺言書って?

    不動産まめ知識

もっと見る
LINE Instagram 会員登録 ログイン 来店予約 トップ